【心理学】転職を決意できない理由は「現状維持バイアス」だった。5つの要点と克服方法

転職すべきとわかっているのに、なぜ転職に踏み切れないのか 転職を決意するまで

観光業で有名な地方に住む30歳女性。
お金を得るために労働する生き方が嫌になり、やりがいを求めて退職・転職。自己実現のための働き方を模索。本業以外に、副業でサイドビジネス進行中。Webクリエイター。
”生きるために働く”からの脱却を目指す。"働く"を通して日本の若者の働く目的や労働の概念を変えたい。

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人生の選択で「変化を伴うこと」か「今のまま」を選ぶとき。

そのやる気や労力、新しい選択をして損をした時のことを考えると、「やっぱりこのままでいいや〜」や「前もこれを選んで”悪くなかった”から、またこれにしよう」と短絡的な選択をしてしまうこと、多くありませんか?

その考え方、別にあなた1人に限ったことではないんです。

この心理は、「現状維持バイアス」という心理現象で、この心理状態によって多くの正常な思考が妨げられてしまいます。

人生の大切な岐路である「仕事選び」「転職」時にこの現状維持バイアスによって転職のタイミングを失敗しないよう、自分の心理状態と向き合ってみましょう。

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人は誰しも「安定」を望む

人は変化を怖がる生き物

人は変化を怖がる生きもの

お店を選ぶとき。レストランで料理を頼むとき。無くなった化粧品を買い足すとき。

「変化」とは、変化するための過程で何をどうやって選ぶか、選んだものにどう適応していくか、というとても大きなイベントです。変化を起こすためには、やる気も労力も必要。

この「現状のままでいたい」という気持ちを強くしてしまう現象は、心理学や行動経済学でもしっかり提言されている「現状維持バイアス」という心理作用が影響を与えています。

これこそが、「安定」を望み、変化に踏み切れない最大の原因です。

転職に踏み切れない最大の要因「現状維持バイアス」とは?

現状維持バイアスとは
現状維持バイアス(Status Quo Bias)とは

この「安定を望む心理」は、行動経済学でも解明されている「現状維持バイアス」という心理作用によるものです。

現状維持バイアス(Status Quo Bias)とは…
アメリカを中心に認知されている心理的概念。選択肢に良い点と悪い点があり、それぞれに利益や不利益を感じるとき、変化や知らないものを避けて”現状維持”を無意識に選んでしまう心理作用のこと。

例を挙げながら、具体的に考えてみましょう。

少しでも「不安」と感じるものは選択したくない

新しいものを選ぶとき。今使っているものから別のものを選ぶとき。

人は、「新しい何か」を選ぶための思考と同時に、「今のものを手放すことによるデメリットや不利益」への不安感を感じます。

「別のものを選択したことによって損をするんじゃないか」と感じてしまうのは当然のことです。

このような考えが大きくなると、変化を伴う選択をしづらい思考に陥ってしまい、不安を強く感じる経験だけが積み重なり、新しいものを選択することへの恐怖の気持ちだけ大きくなってしまいます。

楽な選択として「現状維持」を選ぶ

「不安に感じるものを選択しない」という手段から、結局「現状維持」になってしまいます。

現状のままでいるということは、現在認識しているデメリットと向き合い、これからも我慢し続けることを選ぶということ。本当は「変わること・変化すること・転職すること」が、自分にとってたくさんのメリットや魅力があるということは想像できているのに、これらを諦めるということです。

これらは、頑張ることをやめて楽な選択をしている状態です。

でも、今は我慢できても、長期的な我慢はできないはず。将来性も考えると、今のあなたが感じている直感や転職すべきという論理的な考えは、逆に今行動しないと後悔する結果につながるかもしれません。

やらずに後悔するよりは、やってから後悔しよう。転職活動に対して不安の気持ちを抱いて行動しないまま時間を過ごすよりは、情報を集めてから最終的に判断することをお勧めします。

>>【2022年の社会情勢をもとに】誰もが転職を不安に感じている!不安な理由8つ

現状維持バイアスの外し方・克服の方法

現状維持バイアスの外し方と克服の方法
現状維持バイアスの外し方・克服の方法

転職活動を進めるための壁になっている現状維持バイアスの外し方について、乗り越える方法を紹介します。

この手順に沿って自分の考えを整理してみると、「転職活動は怖いものではない」と思えるようになるはずです。

現状の確認のために、事実を整理する

そもそも、なぜ転職したいと感じているのか。また、なぜ転職に踏み出せないのか。

下記の項目を参考に、自分の感情だけでなく、客観的な事実も整理してみましょう。

なぜ今の会社を辞めたいと思うの?
  • 不条理な要求をしてくる上司や管理者からの圧がツラい
  • 勤務時間や業務量が給与に見合っていない昇給制度や賞与制度がない。そもそも、給与が低い
  • 会社内での人間関係がうまいくいかない
  • 成果や成績、能力に対する評価をしてもらえない
  • 仕事を行うことに精一杯で、プライベートな時間を取れていない心身が共に疲弊している。
  • 仕事はそつなくこなせているが、現在の業務を通しての自分の成長が見えない

どうですか?この記事を読んでいる方なら、おそらく2つ以上は当てはまるのではないでしょうか?

これだけ「今の会社を辞めたい理由」がはっきりしているのに、どうして「会社を辞めない方が良い理由」を探して、自分の衝動的な感情を抑え込む必要があるのでしょうか。

自分の中で絶対守りたい労働条件を確認する

今の仕事を選んだとき。また、社会に出て働き始めようとしたとき。

過去も今も、必ず「仕事を選ぶときに大切にしている労働条件」が同じとは限りません。今のあなたの中で譲れない条件や絶対に守りたい条件を考えてみましょう。

  • 業種、職種、具体的な仕事内容
  • 給与、福利厚生、勤務時間、勤務場所(テレワークが可能か)
  • 社内での評価制度や昇給制度があるか
  • 会社の規模や同期職員数などの規模
  • 男女比。産休や育休を取得しやすい環境か
  • 自分の持っている資格やスキルを活かせるか。業務を通してスキルを身につけられるか。

コロナ禍によって、テレワークという働き方が勤務場所を考えるときの選択肢の1つになりました。

テレワークを行うためには、環境を整えたり、会社内でルールを設けるなどの準備が必要です。ですが、テレワークは、労働者がプライベートとのバランスを取りながら働くために非常に期待できる働き方です。このように、会社本位でなく労働者本位での働く環境を整えようと奮闘している会社は、今や「ホワイト企業」と言われる会社だとも言えます。

社会情勢が目まぐるしく変化する中で、あなたはどのような労働条件を大切にしたいですか?

周りの人の意見を参考にして、現状を客観的に評価する

  • なぜ、今の会社を辞めたいのか
  • 自分の中で絶対に守りたい労働条件

上記の2つを明確にできたら、自分の身の回りの人に今の状況と今後の展望について相談してみましょう。また、周りの人の意見や考え、思考を自分の考えと比較してみましょう。

このとき、家族や友人に相談することを真っ先に考えると思います。これに加えて、転職活動のサポートをしてくれるプロである転職エージェントに相談してみると、さらに参考になる意見をもらえるはずです。

>>ウズキャリが20代の社会人経験が浅い人やフリーターにおすすめな理由

転職を検討するなら、できるだけ早く転職活動をスタートすべき

仕事探しは早ければ早いほど良い

今は、まずはスキル習得を目指して勉強を始めてみて、スキルが身についてきたり資格を取得できたタイミングで転職活動を始める方も多いです。

ですが、実際に仕事として日頃からそのスキルを活用しているときほど、スキルの上達が早い状況はありません。今後、本当にそのスキルを活かしながら仕事をしていきたいと思うのであれば、自分のスキル習得の状態をしっかり認識しながら、スキルレベルに合った会社に雇ってもらうことが一番の近道です。

「そんな言っても、スキルが身についていないうちで雇ってくれる会社があるの?」と思いますよね。今は、スキル習得と転職活動の両方を同時にサポートしてくれる転職エージェントも増えています。

そのような転職エージェントを利用することで、個人のスキルの習得スピードに合わせて、スキルレベルや今後の伸びしろを見極め、適切な会社への就職を手厚くサポートしてくれます。

特に、20代の社会人経験が浅い人やフリーターで、IT分野への転職や就職を希望しているなら、ウズキャリ(UZUZ)がおすすめです。

>>ウズキャリが20代の社会人経験が浅い人やフリーターにおすすめな理由

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